事例ご紹介 - オリーブの結婚指輪(その2)2018年02月24日

 結婚指輪のオーダーメイド事例のご紹介、第2回です。
 前回ブログの「初回のお打ち合わせ」から「デザイン決定」までに引き続き、今回は「指輪の制作開始」から「完成品のお届け」までのお話となります。


 オーダーメイドのお申し込みをいただいたお二人の手続きが終了すると、日を置くことなく、工房ではクラフトマンによる指輪制作がスタートします。
 クラフトマンが行う最初の仕事は、「ワックス原型」の作成です。基本デザインのワックス原型をカスタマイズする方法もありますが、今回のデザインはクラフトマンの手でゼロの状態から造り上げることに決まりました。「ワックス造形によるフルオーダー」です。

 ワックス原型は、緑色や青色の「ハードワックス」という素材を使用して造ります。ワックスを削ったり、溶かしたり、盛ったりして、オリーブの葉を5枚組み合わせたフォルムを造形するのです。お二人と練り上げたデザイン画をもとにするとはいえ、微妙なフォルムはクラフトマンの感性に委ねられますので、クラフトマンとお二人からお話を直接伺った店舗スタッフとのやりとりがとても重要です。
 制作開始から1~2週間後、出来上がったワックス原型は店舗へ届けられ、お客様のご確認を待つこととなります。

 いよいよ3回目のお打ち合わせ。
ワックス素材で立体的に造形された指輪を、初めてお客様の手にとっていただきます。デザイン画だけでは表すことのできない、緩やかなカーブの度合い、全体のボリューム感などを確かめていただくために、欠かせない大事な工程です。気になる点があれば、お二人のご希望のフォルムを目指し、ワックス原型の変更を重ねます。
 今回出来上がったワックス原型については、初回のご確認において、お二人から「イメージ通り」とのお墨付きをいただきました。

 この日のお打ち合わせでは、あらためてリングサイズを計測させていただき、リング内側に刻印するメッセージについても伺いました。あとは、リングの完成を待つばかりです。


 ここからは、工房の力量の見せどころ。一人のクラフトマンが、完成を目指してお二人のリングに向き合います。

 お二人にご確認いただいたワックス原型は再び工房に戻った後、 プラチナや18金などの貴金属素材に「鋳造」されます。貴金属素材となった指輪は、私たちが「まとめ」と呼んでいる工程に移り、綺麗に磨かれ、しっかりと石留めされ、煌めく本来の姿を現します。クラフトマンの手により、一つひとつのジュエリーが大切につくり上げらていくのです。
 制作作業が順調に進むと、約3週間後には指輪の完成を迎えることができます。世界で一つのオーダーメイドの結婚指輪は、工房のクラフトマンから店舗スタッフへ、そして待ちに待ったお二人の手へと渡ります。

 以上、結婚指輪のオーダーメイド事例をご紹介しました。
 オーダーメイドのジュエリーは、お客様の想いとわたしたち工房のスタッフの想いを紡ぎ上げる素敵な作品です。これからも、お客様に素敵な作品たちをお届けできるよう頑張りたいと思います。

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事例ご紹介 - オリーブの結婚指輪(その1)2017年10月21日

 今回のブログでは、結婚指輪のオーダーメイドの事例に沿って、 「初回のお打ち合わせ」から「完成品のお届け」までの流れをご紹介したいと思います。

結婚指輪-オーダーメイド-ゴールド-プラチナ

 仲良くお二人でご来訪いただきました初回のお打ち合わせ。
 お二人のご希望は、「オリーブをデザインした結婚指輪」でした。オリーブは、「夫婦の木」とも呼ばれるそうです。幾つかの参考画像をスマホでお見せくださり、ご希望のイメージをお話いただきました。「リアルなデザインでなくていい」、「オリーブの葉にダイヤをセットする感じも良いかなぁ」等々。
 具体的でなくとも、いろいろなお話をお聞きすることができると、私どもにとってもイメージアップの手助けになります。今回は、少々お日にちをいただいて、当工房より指輪のデザインをご提案することとなりました。

 セミオーダーのケースでは、初回のお打ち合わせでの確認事項をもとにして一週間後を目安にお見積をご提示することが多いのですが、今回のケースでは、お見積はひとまず置いておいてデザインの検討を進めることになりました。

 リングサイズを計測し、ご希望の素材(女性用は18金シャンパンゴールド、男性用はプラチナ)を確認して、この日のお打ち合わせは終了です。
 お打ち合わせの時間は1時間半ぐらい。お客様によっては2時間を超えることもあります。

結婚指輪-オーダーメイド-デザイン

 デザイニングも担当する店舗スタッフとクラフトマンがお客様のご希望に合わせて検討したデザイン案を、お打ち合わせの後日、電子メールにてお送りしました。
 「デザイン案のこの部分をこのように変えたい」、「ピンと来ないので、もう一度練り直したい」といった率直なご意見をお聞かせください、という私どもからのメッセージを添えて、お二人にご検討をお願いします。

 今回のケースでは、「デザイン案を見て、新たにイメージが閃いた。 オリーブの葉を繋げたフォルムはどうだろう?」とのお知らせがお二人から届き、2回目のお打ち合わせを開くことになりました。

 2回目のお打ち合わせでは、「新たなイメージ」をもとにあらためてデザインをご提案。ベースとなるデザインのリングを実際にご覧いただき、イメージを合わせました。
 その後、デザイン案の詳細を煮詰めて、お見積をご提示することに。 お二人が日をあらためてご検討くださった結果、本デザイン案にてお申し込みをいただきました。

(結婚指輪の制作開始以降のお話は、次回のブログにて引き続きご紹介します!)

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事例ご紹介 - シンプル&ディテール2015年02月02日

 今回ご紹介しますのは、「シンプルだけどディテールにはこだわりたい」というマリッジリングのカスタマイズ例についてです。
 まずは、お客様のご要望にもとづいて実際に制作した事例の画像をご覧ください。

結婚指輪-オーダーメイド-ゴールド

 お客様のご要望は、「シンプルな中にも動きのあるデザイン」。
 20数種類のリングサンプルの中から、ご要望にぴったりのシリーズ雅というデザインをお選びいただきました。
 リングのトップがゆったりとU字を描く、シンプルながら、職人こだわりのカーブが美しいデザインです。

 今回、このデザインが「とても、しっくりきた」とのことで、あえてフォルムに手を入れることはしていません。
 その代わり素材にはこだわっていただき、女性用リングはシャンパンゴールド、男性用リングはホワイトゴールドと、色味の違う18金でおつくりすることになりしました。
 お気に入りのデザインを、プラチナやゴールド等のご希望の素材で制作できる点が、オーダーメイドの良いところですね。
 同じフォルム・同じゴールドを使用しペア感を演出しつつ、お互いにお好みの色味にこだわることで、とても趣きのあるリングに仕上がったと思います♪

 一方こちらは、同じシリーズ雅のマリッジリングをプラチナ素材でおつくりしたものです。

結婚指輪-オーダーメイド-プラチナ

 ゴールドもよいですけれど、プラチナのパリッとした質感がカッコいいですね。
 先ほどの画像と見比べていただけるとお分かりになるかと思いますが、このように素材を変更するだけで、リングの印象がずいぶんと変わります。

 また、今回の2つの事例はリングを鏡面状に磨いて仕上げていますが、つや消し仕上げに変更することで、さらに雰囲気が変わってきます。リングのフォルムや石の種類以外にも、理想のリングに近づけるためのポイントが意外とあるのです。

 実は、今回のリングには、もう一つディテールにこだわっていただいた点があります。

 いずれの女性用リングにも、トップにダイヤモンドを1石セットしています。
 シャンパンゴールドのリングは石の周りを地金で覆うように留める「ふせこみ」という方法、プラチナのリングは4つの丸い爪で石を抑えて留める「ちょこん留め」(当工房での呼び名です)という方法で、それぞれダイヤモンドをセットしています。
 ほんのちょっとの違いですが、石のセット方法によってダイヤモンドの表情が異なることをお分かりいただけるでしょうか。石留め方法は、本当にディテールの部分ですが、こだわりのポイントの一つです。こちらの話題につきましては、別の機会にお話しできればと思っています。

 「シンプルなデザインがよいのだけれど、少しこだわりを持ちたい」というお客様。
 そういったお二人のお気持ちをぎゅっと詰めることのできるのが、オーダーメイドでのリングづくりです。店頭のジュエリーコーディネーターに、お二人の想いを何でもご相談ください。誠意をもって、記念のリングづくりのお手伝いをさせていただきます。

事例ご紹介 - 海の泡2014年03月31日

マリッジリング-プラチナ-サファイア
 今回は、M様よりご用命いただいたマリッジリングの事例をご紹介します!

 M様は、すでにご購入済みのエンゲージリングとセットで着けることのできるマリッジリングをお探しでした。
 実際に基本デザインのサンプルリングをお試し願った結果、「理想のフォルムに近い」ということで、「海」シリーズのデザインをお気に召していただけました。名前の通り、海の波をモチーフにしたリングです。
 しかし、ややボリューミィなデザインでしたので、M様のイメージと比べると、リングの幅が少し太く感じるとのご意見をいただきました。
 そこで、「三つあった波の段を、二つに減らす」というフォルム変更を思い切って行うこととなりました。このカスタマイズにより、基本デザインのイメージを損なうことなく、ご希望通りのフォルムに仕上げることに成功したと思います☆
(女性用リングの石がセットされた辺りです。女性用も男性用も、本当は三段ありました)
 
 海の泡をイメージしてセットする小さなダイヤモンドとブルーサファイアは、「主張し過ぎず、あくまでもさりげない感じにしたい」というご希望に合わせて、、石の配置やセット方法を確認しながら、M様のご要望一つ一つをデザインに反映させてゆきました。

 こうして無事完成したマリッジリングとエンゲージリングを重ねて着けられた時、「マリッジリングの波間にきらめく宝石の泡から、エンゲージリングの太陽が現れる」というM様の思い描かれた、美しく気品あふれる風景が浮かび上がります♪

 今回ご紹介した事例のように、フォルムに思い切って手を入れることにより、フルオーダーでなくとも、理想のフォルムを実現することが可能なケースがあります。
 サンプルリングを「こんな形に変更することはできるのかな?」といった思いを持たれたら、ぜひ私どもにそのこだわりをお伝えください。
 店舗のスタッフと工房のクラフトマンが、お客様と一緒に考え、理想のフォルムをご提案そして実現します!

事例ご紹介 - 18金素材2013年03月10日

マリッジリング-ゴールド
 今回はK様からご用命いただいたマリッジリングをご紹介します!

 K様はプラチナや18金ホワイトゴールド等のシルバー色の素材をご希望でしたが、新婦様がプラチナ・パラジウム等に金属アレルギーをお持ちであったため、お選びいただける貴金属素材は18金イエローゴールドのみという状況でした。

 実際に素材サンプルをご覧いただいたところ、通常の18金イエローゴールドの色味は「やはり主張が強い」との思いをお持ちでしたので、当工房より、18金イエローゴールド素材の中でもシルバー(Ag)の比率が高いものをご提案しました。
 写真では分かりづらいですが、かなり黄色味が抑えられた素材です。
 この18金イエローゴールドを使用した上で、さらに全体のフォルムを細みにしたことにより、上品なリングに仕上がりました♪

 私どもが、レギュラーでご用意できる18金素材は、18金イエローゴールド、18金ホワイトゴールド、18金ピンクゴールドの3種類です。今回のシルバー(Ag)の比率が高い18金イエローゴールドについては、通常、店頭でご覧いただくことができません。
 もし本素材にご興味をお持ちの場合は、事前のご予約時にお申し付けください。ご来店時にご覧いただけるよう、サンプルを準備いたします!